====== 脱ロウ ====== {{:preparation:dewaxing-3.jpg?400x300|}} 脱ロウ処理 蝋物質を取り除く処理。脱脂も兼ねる。 蝋物質が残っていると奇麗な標本にはならない。 文献に載っている方法では[[xylene]]と[[phenol]]の混合液等が使われるのだけど、 できるだけ安全に処理できるように別の方法を模索している。 加温すれば特に[[phenol]]を使わなくても問題無いように思う。 ただし揮発性が高いので、漏れの少ない[[soaking tube]]を使う。 蝋物質が少ない場合は加温しなくても良い。 ===== 道具 ===== * [[soaking tube]] * [[dewaxing agent]] * [[etoh:99]]。[[:ipa]]でも可。 * [[:microtube holder]]。 * 細口と太口[[:pipette]] * [[:hot plate]] ===== 手順 ===== 蝋物質が無いと思われる場合も脱脂の意味もあるので行うこと(加温しない方法で良い)。 -> やらなくて良い場合もある。 ロウ物質が多い場合は加温する。 加温する場合は[[soaking tube]]を使う。 加温しない場合は[[soaking dish]]で良い。 ==== 蝋物質が多い場合(加温する) ==== (1) 前処理が[[maceration]]や[[acidification]]等脱水されていない場合は、[[dehydration agent]]で2回ほどすすぐ。容器のフタなどについた水分も拭っておく。 (2) 検体を[[:soaking tube]]]に移動する。具体的には溶媒ごと太口[[pipette]]で移動するか、チューブに[[etoh:99]]を少量入れて[[microbrush]]で移動する等の方法で行う。 その後溶媒を細口[[pipette]]で慎重に[[decantation]]する。 (3) [[dewaxing agent]]を100〜500μL程度加える(検体の量とかワックスの量にもよる)。 (4) [[:soaking tube]]のフタをしめて60℃程度に加温し1時間ほど静置する。 その後あるいは途中で[[stereo microscope]]で観察して溶けているようだったら終了する。 (5) 少し冷ます。 [[dewaxing agent]]が少なかった場合、どろどろしたグリース状になりピペットで吸い取れないので、 その場合は[[dewaxing agent]]を追加して振ればさらさらになる。 薄いワックスの膜が見られるようなら、[[dewaxing agent]]で何回かすすぐ。 ==== 蝋物質が少ない場合(常温で処理) ==== 加温しないので[[soaking tube]]に移動する必要はないが、 あまり長時間[[soaking dish]]に置いておくと蒸散してしまうので注意。 (1) 容器のフタとかに付いている水分をティッシュペーパー等で除去する。 (2) [[dehydration agent]]を注意深く(検体を吸い込まないように)[[:decantation]]する。 (3) [[dewaxing agent]]を200μL〜500μL程度加える。容器によっては多めにしておいた方が良いかもしれない。 (4) 常温で1時間ほど静置する。-> たぶんそんなにいらない。 その後あるいは途中で[[stereo microscope]]で観察して溶けているようだったら終了する。 ===== 注意点 ===== どの薬品も引火性が高いので火災には十分注意すること。 ===== 備考 ===== 容器について。 [[:pp]]は一般的には[[:xylene]]に耐性が無いとされているので、 使用後は中の薬液を排出して乾燥しておいた方が良いと思う。 また壊れる前に定期的に交換した方が良いかもしれない。 その意味ではガラス製のフタ付きの小さな[[test tube]]が良いのだろうけど、適当なものが見つからない。 ===== 関連事項 ===== * [[dewaxing:study]] ===== 参考文献 ===== ~~REFNOTES~~ ===== Backlinks ===== {{backlinks>.}} ===== TODO =====