====== パスツールピペット ======
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[[https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pasteur_Pipets.jpg|パスツールピペット]] Author: Beliason? Licensed under CC BY-SA 3.0
元々はガラス管の一端を細く加工してノズルとし反対側に[[pipette bulb]]を取り付けたものだが、
プラスチック管を用いたものや[[polyethylene]]製の一体成形のものもある。
[[dropper pipette]]との違いが良くわからないが、
実験室で使うためのより細かい作業に向いたものだと思う。
トランスファーピペットと呼ばれるものもある。
===== 種類 =====
==== ガラス製 ====
加工にバーナー等の道具や熟練が必要だったり、割れやすい等のデメリットがあるが、
殺菌が容易というのは圧倒的なメリットかもしれない。
私は使ったことが無く詳細はわからない。
YouTubeに作り方の動画があったので参考までに載せておく。
{{youtube>cJEutLnhQf0?full}}
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細いものはキャピラリーというようだがよくわからない。
==== ポリエチレン製 ====
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200μLポリエチレン製パスツールピペット。トランスファーピペットとも呼ばれる(違いがあるのかも)。
ポリスポイトとも言えるが肉厚が薄く、細かい制御ができる。
かなり口径の細いものも存在するようだが調べてない。
ガラス製に比べると柔らかくて割れないというメリットがあるが、
透明度や耐熱性が低い。
==== ポリスチレン製 ====
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ポリスチレン製の使い捨てのもので単価が安い。
ポリスチレンは耐薬品性がかなり低く、使用できる用途が限られている。
詳しく調べてない。
===== 自作品 =====
ガラス製のものはそもそも自作品だと思うが、わからないので省略。
以下にいくつか試したプラスチック製のものを載せる。
詳細は割愛する。
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==== 自作品その1 ====
[[polyethylene]]製の2mL[[dropper pipette]]を加工して作る。
[[pe tubing]]からでも作れるがポリスポイトの方が肉厚が良い感じ。
加工方法は、元からあるバルブ部分をカットして1mL[[pipette bulb]]を嵌め、
ノズル部分は[[pipette:bore narrowing]]と同様に細口に加工する。
火力は強めにした方が良いかもしれない。
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上から、その2、その3、その4。
==== 自作品その2 ====
1mL[[syringe]]のバレルを改造して[[pipette bulb]]を挿せるようにしたもの。
先端に[[luer tip]]を挿して使う。
==== 自作品その3 ====
1mL[[syringe]]のバレルを改造して[[pipette bulb]]を挿せるようにして、
先端に[[pipette tip:1ml]]を挿せるようにしたもの。
==== 自作品その4 ====
[[pipette tip:1ml]]に直接1mL[[pipette bulb]]を付ける方法。
これはTarsonsチップでできるが、ビオラモラクラチップでは翼の部分が大きすぎてできない。
ピペットチップ側の方がかなり太いので[[pipette bulb]]は強引に嵌める。
実用的には[[:pipette:adapter:1ml extension]]にピペットバルブを嵌め、その先に1mlチップを嵌めると良い。
===== Backlinks =====
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