シリンジの押し子のところに圧縮バネを追加して自動的に復帰するようにしたもの。
英語ではspring-loaded syringe
で良さそうだが、日本語でなんと呼べば良いかよくわからない。
とりあえずスプリング式シリンジとしておく。
メリットとしては、親指のプッシュ操作だけで使えるので、操作性が少し良くなると思う。 また吸い込み量を制限できるため、ピペッターとして使う場合は(シリンジ内に液体を入れない)、気を使わなくて良く楽。 反面、指を離した状態で止めることができない、力が余計に必要、先に押し込んでおく必要があるから押し込む回数は2倍になるといったデメリットもある。
バネを入れる場所には外筒の外側と内側の2通りある。 ピペッターとして運用する場合(液体をシリンジ内に入れない)は中に、シリンジとして運用する場合(液体をシリンジ内に入れる)は外に入れると良い。
バネは専用の部品としては販売されていないので、適当なステンレス製の圧縮バネを挿入する。 バネが適合するかどうかは押し子の太さや外筒の内径等にもよる。 以下に試した組み合わせを紹介したい。
長さは目一杯押し込んで吸い上げたときに、ピペッター本体に液体が入り込まないように選択する。 ただし2段階プッシュ機構テクニックのために若干長めにしておく。
テルモ2.5mLシリンジ(termo-ss02sz、termo-ss02lz)。 1mLバレル用。
写真いらんか。
テルモ ss-01t (1mL ルアースリップ ツベルクリン用)用。
uxcell 圧縮バネ サイズ0.5mmx6mmx30mm 10個入 < Amazonから購入。 線径0.5mm、外径6mm、自由高さ30mm、材質SUS304。 自由高さ30mmで260μLほどになる。 まぁええ感じ。
シリンジはテルモ ss-02sz (2.5mL ルアースリップ)。 バネは Cool XYZ Store < Aliexpressから購入。 線径0.8mm、外径11mm、自由高さ30mm、材質SUS304。 自由高さは30mmぐらいでちょうど1mLになる。 線径0.9mmも試したがちょっと重い感じ。
それぞれのバネで、最大吸い上げ容量を書く