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inoculation_loop

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inoculation_loop [2026/02/15 23:03] Konajirami-yainoculation_loop [2026/02/23 05:50] (現在) Konajirami-ya
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 ====== 白金耳 ====== ====== 白金耳 ======
  
-<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-4.jpg?400|}}</WRAP> +<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-24.jpg?400x300|}} 
-ステンレス線をリング状に加工して柄に取り付けたツール。 +ステンレス製白金耳。 
-液体に浮いている検体を個別に掬って別の液体に移動するときに使う。+上:丸ヤットコで作る方法、下:ねじって作る方法 
 +</WRAP> 
 + 
 +金属製の細い線をリング状に加工して柄に取り付けたツール。 
 +一般的には微生物の移植などに使われるらしい。 
 +スライド標本作成では液体に浮いている検体を個別に掬って別の液体に移動するときに使う。
 浮いていない検体の移動には使えない。 浮いていない検体の移動には使えない。
-[[maceration]]、[[bleaching]]等で処理が済んだ検体を個別に掬う必要があるがその場合に使う。 +[[maceration]]、[[bleaching]]等で処理が済んだ検体を個別に掬う必要があるがその場合に使うと良い。 
-ある程度小さいものであれば、リングの内径より小さいものでも表面張力により掬うことができる。 +[[microbrush]]でも掬えるが、[[]]の方が薬品に強く作るのが簡単だし使い勝手が良い。 
-日本に生息するコナジラミの蛹殻の場合は1mm程度のものを作っておくと一つでも大きさ的に事足りる。 +<WRAP clear/> 
-い検体を扱う場合はいつか大きさの違うものを用意する必要がありそうだが試してないので分からない。+ 
 +大きさについて。 
 +リングの内径がある程度小さいものであれば、表面張力により液体膜が出来るので、 
 +内径より小さいものでも掬うことができる。 
 +どれくらいの大きさまで使えるか試してみたが4mmまでは大丈夫だった。詳しくは[[#rem1|備考1]]参照。 
 +リングが小さいと位置をある程度正確に合わせないとこぼれてしまう。 
 +そういう意味では大きめの方が掬いやすいが、選択的に掬う場合は適度な大きさがあった方が良い。 
 +日本に生息するコナジラミの蛹殻の場合は内径2mm程度のもの一つあれば良いのではないかと思う。 
 +表面張力による膜がでなるような大きものでは試してないので分からない。 
 + 
 +[[]]は市販もされているが使えるかどうかは分からない。 
 +安価なものはニクロム線が使われているようだ。 
 +アクセサリー用のアイピン(9ピン)も使えるかもしれない。
  
 <WRAP clear/> <WRAP clear/>
行 23: 行 40:
  
   * [[:specimen transferring]]   * [[:specimen transferring]]
-  * [[:fine point brush]] 
-  * [[:microscooper]] 
   * [[:microbrush]]   * [[:microbrush]]
 +  * [[microtool handle]]
  
-===== 使用例 =====+===== 文献等での記述 =====
  
 アブラムシ関係の文献でで紹介されていたと思ったが見つからない。 アブラムシ関係の文献でで紹介されていたと思ったが見つからない。
行 33: 行 49:
 カイガラムシ関係で使われてる[(tanaka2014>>page:47)]。 カイガラムシ関係で使われてる[(tanaka2014>>page:47)]。
  
-===== 作り方その1 ===== 
  
-<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-1.jpg?400|}}</WRAP> +===== 使方 =====
-柔らかステンレス線を心材に巻き付けて作る。 +
-線材にはステンレス線かチタン線を使う。 +
-心材には硬めの棒、ドリルビットや昆虫針等を使う。+
  
-心材径が1mm場合、ステンレス線はダイソーの0.28mm径もので良い。 +対象少し離れたところで輪っか部分を沈める。 
-心材0.5mmぐらいの場合は、0.2mm径ぐらが良いと思う。 +沈めたまま検体真下に輪っかを近づけて掬上げる。 
-ダイドーハント0.19mmが使えれな(試して)。+移動先の液体に落とす。 
 + 
 +検体壁際でな場合、[[]]を近づけていくと検体が逃げていく場合がある。 
 +ような場合は、手早く掬上げるか、 輪っかを深いところに沈めたまま近づけると良い。 
 + 
 +<WRAP tdl center 80%>{{:microtools:inoculation_loop-31.mp4?1280x720|}}</WRAP> 
 + 
 +===== 作り方そ1(ペンチで曲げる方法) ===== 
 + 
 +<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-26.jpg?400x300|}} 
 +</WRAP> 
 +ステンレス製の[[insect pin]]を丸ヤットコ等で曲げて作。 
 +丸ヤットコがなければ先の細いラジオペンチや最悪[[daiso]]のピンセットでるが◁形に(機能的には特に変わりはさそう)。
 <WRAP clear/> <WRAP clear/>
  
-<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-2.jpg?400|}}</WRAP> +<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-11.jpg?400x300|}} 
-ステンレス線を5cmぐらい(もう少し短くてもよいかも)にカットして、心に巻き付けペンチなどでよじ+[[insect pin]]00号とAnex #252 片丸ヤットコ 
 +</WRAP> 
 + 
 +必要なもの 
 + 
 +  * 丸ヤットコ(別名、丸ペンチ、ワイヤールーピングプライヤー、ラウンドノーズプライヤー)。なければ先の細いラジオペンチや安いピンセット。 
 +  * ステンレス製の[[insect pin]]。太さは00号(直径0.3mm)あたり。 
 +  * 柄の料と取付けるツール([[microtool handle]]参照)。 
 +  * 線材をカットする道具。ペンチ、ニッパー(刃が痛むかもしれい)、ハサミ(金属が切れるやつ)。 
 +  * 平ヤットコもあた方が良かも。 
 +  * ロウソク、ライター
 <WRAP clear/> <WRAP clear/>
  
-<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-3.jpg?400|}}</WRAP> +先に柄に取付ける。 
-よじり終わった+その方が作業がしやすい。 
 + 
 +<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-14.jpg?400x300|}}</WRAP> 
 +先端部をカットし、 
 +ロウソクやライターの炎で焼きなます。 
 +赤くなったら炎から外して空冷する。 
 +うすると加工がしやすくなるし、 
 +撥水(液)性を下げる意味もある([[#rem2|備考2]]参照)
 <WRAP clear/> <WRAP clear/>
  
-<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-7.jpg?400|}} +<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-29.jpg?400x300|}}</WRAP> 
-上:100μLピペットチップ+1mLシリンジ、下:竹箸 +丸ヤットコで曲げる。 
-</WRAP> +''⚲''の字形する必要なく''q''字形でも良い。 
-適当な柄に取付ける。 +隙間ある程度狭くしないと膜がきない
-一般的には竹箸に取付けることが普通ようだが、100μLピペットチップと1mLシリンジを持ってればその方が簡単。 +
-竹箸の場合穴を開けてエポキシ系接着剤等輪っか部分を固定する+
 <WRAP clear/> <WRAP clear/>
  
-<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-4.jpg?400|}}</WRAP> +<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-27.jpg?400x300|}} 
-ットップを使う場合は、 +</WRAP> 
-ピペットチップに差し込んでロウソクなどで加熱して平ヤットコ等でかしめる。 +ラジオ等で曲げる場合は''◁''形にする。
-とき1cmぐらい飛び出した形にしておくと扱いやすい。 +
-ピペットチップの部分が液体に付くと、表面に液体が付着し吸い上げて流れが発生するので+
 <WRAP clear/> <WRAP clear/>
  
-<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-5.jpg?400|}}</WRAP>+ 
 +<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-30.jpg?400x300|}} 
 +</WRAP>
 適当に角度を調整する。 適当に角度を調整する。
 <WRAP clear/> <WRAP clear/>
  
-<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-6.jpg?400|}}</WRAP> + 
-1mLシリンジバレルに付けたところ。 +===== 作り方その2(よじる方法) ===== 
-フランジ部分はカットしてる。+ 
 +<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-25.jpg?400x300|}} 
 +</WRAP> 
 + 
 +針金など軟質の材料をドリビット等の心材巻き付けて作る方法。 
 +丸ヤットコは不要だが、使うときに少コツが必要になる。 
 +よじった部分が太くなる影響かゆっくり近づけると対象が逃げいくので手早く掬い上げる。 
 <WRAP clear/> <WRAP clear/>
  
-===== 作り方そ2 =====+用意するも。 
 + 
 +  * Φ0.3mm径のステンレス製の針金。[[daiso]]の0.28mmステン針金で良い。 
 +  * Φ2mm程度の心材(ドリルビット、針金等)。ここでは径1.6mmのドリルビットを使用。 
 +  * ペンチ、輪ゴム 
 +  * 柄の材料と道具([[microtool handle]]参照) 
 +  * ロウソクやライター
  
-<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-11.jpg?400|}}</WRAP> +<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-18.jpg?400x300|}}</WRAP> 
-ステンレス製の[[insect pin]]精密ヤットコで曲げて作る。 +針金8cm程度長さる。
-1の方法より出来が良いと思うが精密ヤットコが必要。 +
-この方法で作れる最小の内径は0.8mmぐらい。 +
-精密ヤットコは片方が丸で片方が平らなもの。 +
-写真は Anex No.252 +
 <WRAP clear/> <WRAP clear/>
  
-<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-12.jpg?400|}}</WRAP> +<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-19.jpg?400x300|}}</WRAP> 
-拡大とこ。 +針金を2つ折りにて心材に少し巻き付ける。 
-写真昆虫針は00号直径0.3mm+心材反対側の端を2本まとめてペンチで挟む。 
 +のときペンチの握る部分を輪ゴムで止めるとよじるのがやりやすい。 
 +まま、輪っかの部分が心材と同じくらいの大きさになるま、ひたすらよじっていく
 <WRAP clear/> <WRAP clear/>
  
-<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-13.jpg?400|}}</WRAP> +<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-20.jpg?400x300|}}</WRAP> 
-適当な柄に挿して完成+よじり終わり
 <WRAP clear/> <WRAP clear/>
  
-===== 使い方 =====+<WRAP tdl right 40%>{{:microtools:inoculation_loop-21.jpg?400x300|}}</WRAP> 
 +柄に取付ける(->別記事)。 
 +角度を調整。 
 +その後先端をライターなどで赤くなるまで加熱する([[#rem2|備考2]]参照)。 
 +<WRAP clear/>
  
-浮いている検体を下から掬い上げ、別の液体の中に移す。 
-心材1mm、ステンレス線はダイソーの0.28mm径のもの。 
-大きい検体は1.8mmぐらい?、小さい検体は長手方向0.6mmぐらい。 
-輪っかの内径より小さくても掬える。 
  
-<WRAP tdl center 80%>{{:microtools:inoculation_loop.mp4?1280x720|}}</WRAP>+ 
 +===== 備考 ===== 
 + 
 +<WRAP #rem1/> 
 +==== 備考1(どれくらいの大きさまで液体の膜ができるか) ==== 
 + 
 +少なくとも内径4mmは大丈夫だった。それ以上は試してない。 
 +動画の液体は水だが、他に80%エタノール、氷酢酸についても大丈夫だった。 
 +<WRAP tdl center 80%>{{:microtools:inoculation_loop-22.mp4?1280x720|}} 
 +内径4mmの白金耳。液体は水。 
 +</WRAP> 
 + 
 +<WRAP #rem2/> 
 +==== 備考2(先端を焼く効果) ==== 
 + 
 +ステンレスはそのままだと撥水性(撥液性?)が高く、 
 +移動先で検体を落とすときに跳ねるように移動してしまうので 
 +ちょっと使いにくい。 
 +焼くと撥水性を落とすことが出来る。 
 +ただし耐食性が落ちるかもしれない。 
 +油を塗って加熱しあまり温度を上げない方が良いかもしれない。 
 +いちおう可能なようだが、温度が分からないので難しい。 
 + 
 +<WRAP tdl center 80%>{{:microtools:inoculation_loop-23.mp4?1280x720|}} 
 +焼いてない場合と焼いた場合の違い 
 +</WRAP> 
  
  
inoculation_loop.1771164204.txt.gz · 最終更新: 2026/02/15 23:03 by Konajirami-ya