SpecimenWiki

Sampling, preparation, labeling, storage and sending

ユーザ用ツール

サイト用ツール


staining:study

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

両方とも前のリビジョン前のリビジョン
次のリビジョン
前のリビジョン
staining:study [2025/03/12 13:40] Konajirami-yastaining:study [2025/03/22 17:24] (現在) Konajirami-ya
行 24: 行 24:
 **カイガラムシ** **カイガラムシ**
  
-> <wrap :en>+> <WRAP :en>
 5. Rinse and staining. Transfer to distilled water in a 5. Rinse and staining. Transfer to distilled water in a
 staining well for about 5–10 minutes; then follow one of staining well for about 5–10 minutes; then follow one of
行 32: 行 32:
 until the specimens are a good bright pink colour, then until the specimens are a good bright pink colour, then
 continue to step 6. continue to step 6.
-[(henderson2011>>page:17)] + 
-</wrap>+Solutions 
 +1. Acid Fuchsin Stain 
 +To make stain from the powder: add 0.35 g acid fuchsin 
 +and 25 ml glacial acetic acid to 75 ml distilled water. 
 +[(henderson2011>>pages:17-18)] 
 +</WRAP>
  
 **カイガラムシ** **カイガラムシ**
行 91: 行 96:
 ===== 試してみてわかったこと ===== ===== 試してみてわかったこと =====
  
-[[:acid fuchsin]]による染色+[[:acid fuchsin]]による染色。 
 +コナジラミが染まりにくいのか、 
 +なかなかうまく行かない。
  
 ==== 溶媒 ==== ==== 溶媒 ====
  
-[[:acetic acid]]で特に問題なさそう +[[:acetic acid]]、70%[[:ethanol]]、70%[[:acetic acid]](->これ氷酢酸と分ける!!)のどれも大丈夫そうだが、 
-酸性化されるし脱水もされるので効率的に良いと思う。+[[:acetic acid]]が酸性化されるし脱水もされるので効率的に良いと思う。
  
-[[:hcl]]を含む[[:acid alcohol]]でを使うと染まらないし、むしろ脱色される。 +[[:hcl]]を含む[[:acid alcohol]]でを使うと染まらないどこ脱色される。
-[[:acidification]]工程で使うと染まらなくなる。 +
-ので[[:hcl]]は全工程で使わないことにする。+
  
  
-==== 染色液の濃度 ====+==== 方法 ====
  
-かなり薄くても染まる。 
-例えば、0.5mL程度の[[:acetic acid]]に0.01%の[[:acid fuchsin]]染色液を1滴加えただけの溶液でも染まる。 
-薄いときのメリットは、 
-溶媒はほぼ透明で検体だけが色づくので染まり具合が明確にわかることである。 
-時間が掛かりそうだが、どのみちムラを取るのに時間が掛かるので大差ない。 
-ということで、透明に近くなるほど薄めるという意味で、0.01%が良さそうに思っている。 
  
-==== 方法 ====+<WRAP center round todo 60%> 
 + 
 +いままで染まりにくかったのは 
 +薄すぎるのか、あるいはアルカリが抜けていないのだろうか。 
 +やり直し!! 
 + 
 +氷酢酸に十分浸けた後と浸けずに 
 +  * 氷酢酸  
 + 
 +方法 
 + 
 +  - 酸性化。氷酢酸。別工程だがごく薄く染めると良いかも。酸性化完了の判断になる。酸アルコールだと薄く染めるのができない。 
 +  - 染色。氷酢酸0.5mL、0.1%フクシン染色液1滴。 
 +  - 均し。氷酢酸。 
 + 
 +</WRAP> 
  
 前の処理が[[:dewaxing]]の場合、[[:decantation]]して以下の作業に移れば良い(すすぐ必要なし)。 前の処理が[[:dewaxing]]の場合、[[:decantation]]して以下の作業に移れば良い(すすぐ必要なし)。
  
-検体の入った容器に[[:acetic acid]]を0.5mL〜1mL程度加え、0.01%[[:acid fuchsin]]染色液を1滴落とす。+検体の入った容器に[[:acetic acid]]を0.5mL〜1mL程度加え、 
 +0.01%[[:acid fuchsin]]染色液を1〜数滴落とす。
 60℃に加温して数時間置く。 60℃に加温して数時間置く。
 斑に染まってくるので適当なタイミングで[[:acetic acid]]に入れ替え、 斑に染まってくるので適当なタイミングで[[:acetic acid]]に入れ替え、
-60℃に加温して半日〜1日置く(**均し**)。+60℃に加温して半日〜1日ぐらい置く(**均し**)。
  
 温度と時間は、検体の種類や状態、大きさや数等により、かなりばらつきがあると思う。 温度と時間は、検体の種類や状態、大きさや数等により、かなりばらつきがあると思う。
  
-濃く染まった場合、後述する方法で脱色でき時間が掛かるので、 +濃く染まった場合[[hcl]]が無い場合は脱色のに時間が掛かるので、 
-色は早に切り上げ均しに移し、 +少しずつ染める方法が良いかもしれない(薄く染めて均し行うことを繰り返す)
-様子を見ながらまた染色液に戻すということを繰り返す方法を取った方が良いかもしれない+
  
 +==== 染色液の濃度 ====
 +
 +実験中。
 +
 +かなり薄くても染まる。
 +
 +例えば、0.5mL程度の[[:acetic acid]]に対して0.01%の[[:acid fuchsin]]染色液を1〜数滴で良さそう。
 +薄いときのメリットは溶媒はほぼ透明で検体だけが色づくので染まり具合が分かりやすいこと。
 +時間が掛かりそうだがどのみちムラを取るのに時間が掛かるのでたぶんトータルでは大差ない。
  
 ==== 容器 ==== ==== 容器 ====
行 140: 行 164:
 写真!! 写真!!
  
 +
 +==== 均し ====
 +
 +実験中。
 +
 +たいてい不均一に染まるので、平均化のために均し処理を行う。
 +[[:acetic acid]]に浸けて加温して半日〜1日置く。
 +[[:acidification]]を省略した場合同時に行える。
 +また[[:dehydration]]も同時に行える。
  
 ==== 脱色 ==== ==== 脱色 ====
  
-吸着剤とともに[[:acetic acid]]に浸けておくことで脱色できる。 +  * アルカリ浸けてリセットする。酸性化をやり直す必要があるのでこれは除外するか。 
-ただし、温度と時間は検体の種類などより大きく変わる思われるが、加温してもかなり時間要すかもしれない+  * [[:acid alcohol]]に浸ける方法。なぜか短時間で脱色できる。 
 +  * 70%[[:ethanol]]等吸着剤共に入れる方法。加温してもかなり時間が掛か。 
 +  * 卵の殻を使う方法
  
-[[:acid fuchsin]]用の吸着剤としていくつか試してみたが、 +=== 酸アルコールによる脱色方法 ===
-扱いやすいものとしては+
  
-  * シリカゲル -> 一応使えそ。粒をピンセットで拾って入れれば良ので扱いが簡単。反応で変な物質が精製されなさそ(わからけど)。+ういう理屈かまったくわからないのだけど、 
 +[[:acid alcohol]]にに浸けると急速に脱色される(常温でも数分?)。 
 +酸アルコールの組成は10%[[:hcl]]:1容、70%[[:ethanol]]:9容
  
-テストしいも+そのままだと早すぎ止めようとしら手遅れになるでもう少し薄める。 
 +氷酢酸中に1滴垂らす感じ?
  
 +=== 70%エタノールと吸着剤による脱色方法 ===
 +
 +実験中。
 +
 +70%[[:ethanol]]中に吸着剤とともに入れておくと脱色されるが加温してもすごい時間が掛かる。
 +[[:acid fuchsin]]用の吸着剤としていくつか試してみたが以下のものが使えるかもしれない。
 +
 +  * 卵殻膜(ゆで卵の薄皮) 小さく切って乾燥したものは保存しておける。
 +  * シリカゲル
   * 洗濯で使う色移り防止シート   * 洗濯で使う色移り防止シート
  
-他ダメいもの。+=== 卵殻を使た脱色方法 === 
 + 
 +実験中。 
 + 
 +[[:acetic acid]]中に卵の殻と共に検体を入れ加温する。 
 +卵の殻の主成分である炭酸カルシウムと酢酸が反応して中和するのかと思きや氷酢酸だと反応しないようだ。 
 +水を追加すると泡が出て溶ける。なぜか? 
 +溶けてないということは変なものは生成されないんじゃないかと思うけど。 
 +上の吸着剤と似ているがそれよりも早い気がする 
  
-  * 絹糸 -> 吸着するが糸は扱いが面倒。 
-  * 紙 -> 炭酸カルシウムの入っていない、ろ紙を使ってみたが吸着しないっぽい。 
-  * 卵の殻 -> 良く吸着するが、アルカリが精製されるので良くないかも。 
-  * 卵の薄皮 -> 最初使えたと思ったがしばらくしてやってみたら使えなかった。乾燥するとダメなのかも。面倒だしいいや。 
-  * 米粒 -> 良く吸着するが何が精製されるかわからんしやめておこう。 
  
 ==== 大きさがかなり違う検体を混ぜない ==== ==== 大きさがかなり違う検体を混ぜない ====
行 187: 行 237:
 ==== 課題 ==== ==== 課題 ====
  
-このやりかただと染まりにくい部分も染まってしまいコントラストが低くなってしまう。+このやりかただと染まりにくい部分も染まってしまいコントラストが低くなってしまう気がす
 といって、どうすればよいのか。 といって、どうすればよいのか。
- 
- 
  
  
staining/study.1741754415.txt.gz · 最終更新: 2025/03/12 13:40 by Konajirami-ya