dewaxing
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| ====== 脱ロウ ====== | ====== 脱ロウ ====== | ||
| - | < | + | < |
| - | 脱ロウ自体は長時間行う必要が無く、 | + | 脱ロウ処理 |
| - | 脱脂のために時間を掛けているが、これは温度をそれほど上げる必要はない。 | + | |
| - | 湯煎ではなく、 | + | |
| - | 保温容器に沸騰したお湯をいれ | + | |
| - | その中にチューブを入れて一定時間静置するというので良さそうな気がする。 | + | |
| - | それでできれば安全だし、張り付いている必要がなくなる。 | + | |
| - | + | ||
| - | これからテスト。 | + | |
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| - | <WRAP tdl right 40%> | ||
| 蝋物質を取り除く処理。脱脂も同時に行う。 | 蝋物質を取り除く処理。脱脂も同時に行う。 | ||
| - | 蝋物質が残っていると生物顕微鏡で奇麗に見えない。 | + | 蝋物質が残っていると奇麗な標本にはならない。 |
| - | 文献に載っている方法では[[phenol]]が使われるのだけどこれは劇物でありできるだけ使わないようにするため別の方法を模索している。 | + | |
| - | 蝋物質自体は[[: | + | |
| - | 容器は[[pp]]製の[[microtube]]を使う。 | + | |
| - | あと脱水剤の意味で少量の[[: | + | |
| - | 順序についても文献に載っている方法ではかなり後に行なわれるが、[[:]]では最初( | + | 文献に載っている方法では[[xylene]]と[[phenol]]の混合液等が使われるのだけど、 |
| - | [[: | + | [[phenol]]は[[deleterious_substance]]でありできるだけ使わないようにするため別の方法を模索している。 |
| - | こうすると[[maceration]]の時間がかなり短縮でき、 | + | 加温すれば特に[[phenol]]を使わなくても問題無いように思う。 |
| - | ワックスや油脂の多い検体でも安定して処理できるような気がする。 | + | ただし揮発性が高いので、漏れの少ない[[soaking tube]]を使う。 |
| + | 蝋物質が少ない場合は加温する必要は無い。 | ||
| ===== 道具 ===== | ===== 道具 ===== | ||
| - | * 処理容器。2mL程度の透明な[[: | + | * [[soaking |
| - | * 脱ロウ剤。[[:xylene]]あるいは代替品(後述)。 | + | * [[dewaxing agent]] |
| - | * [[; | + | * 無水[[; |
| - | * [[: | + | * [[: |
| * 細口と太口[[: | * 細口と太口[[: | ||
| - | * 鍋と水と温度計とコンロ。ガスコンロの場合はフタが吹っ飛んだ場合などに怖いので保温できる容器にお湯を入れるようにすると良いかもしれない。 | + | * [[:hot plate]] |
| ===== 手順 ===== | ===== 手順 ===== | ||
| - | (1) 検体を太口[[:pipette]]で処理容器に[[:specimen transferring|移動]]後。媒体を[[: | + | [[dehydration]]の後に行うこととする(軽めで良い)。 |
| + | 蝋物質が無いと思われる場合も脱脂の意味もあるので行うこと(加温しない方法で良い)。 | ||
| - | (2) 水分を除くため、[[: | ||
| - | (3) 脱ロウ剤を50〜200μL程度加える(検体の量にもよるがだいたいで)。[[: | + | ==== 蝋物質が多い場合(加温する) ==== |
| - | (4) 容器にフタをして、80℃程度の湯煎にする。 | + | 前の処理は[[dehydration]]で、検体は[[soaking dish]]にあるとする。 |
| - | 時間は落葉樹で越冬する状態のコナジラミ蛹殻の場合80℃になってから10分程度。 | + | |
| - | 蝋物質自体はすぐに溶けるが、虫体内の脱脂もある程度行う。 | + | (1) 検体を太口[[: |
| - | 春から夏に得られるものは80℃になった時点で終了して良い(たぶん)。 | + | |
| + | (2) [[dewaxing agent]]を100〜500μL程度加える(検体の量とかワックスの量にもよる)。 | ||
| + | |||
| + | (3) [[:soaking tube]]のフタをしめて60℃程度に加温し1時間ほど静置する。 | ||
| + | その後あるいは途中で[[stereo microscope]]で観察して溶けているようだったら終了する。 | ||
| + | |||
| + | (4) 少し冷ます。 | ||
| + | [[dewaxing agent]]が少なかった場合、どろどろしたグリース状になりピペットで吸い取れないので、 | ||
| + | その場合は[[dewaxing agent]]を追加して振ればさらさらになる。 | ||
| + | 薄いワックスの膜が見られるようなら、[[dewaxing agent]]で何回かすすぐ。 | ||
| + | |||
| + | |||
| + | ==== 蝋物質が少ない場合(常温で処理) ==== | ||
| + | |||
| + | 加温しないので[[soaking tube]]に移動する必要はない。 | ||
| + | |||
| + | (1) 容器のフタとかに付いている水分をティッシュペーパー等で除去する。 | ||
| + | |||
| + | (2) [[dehydration agent]]を注意深く(検体を吸い込まないように)[[: | ||
| + | |||
| + | (3) [[dewaxing agent]]を200μL〜500μL程度加える。 | ||
| + | |||
| + | (4) 常温で1時間ほど静置する。 | ||
| + | その後あるいは途中で[[stereo microscope]]で観察して溶けているようだったら終了する。 | ||
| - | (5) 少し冷ます。 | ||
| - | 薬液が少なかった場合、どろどろしたグリース状になるので、 | ||
| - | その場合は脱ロウ剤を追加して振ればたぶん溶ける。 | ||
| - | (6) 次の工程で使用する容器に[[: | ||
| - | [[etoh]]か[[ipa]]ですすぐ。 | ||
| ===== 注意点 ===== | ===== 注意点 ===== | ||
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| ===== 備考 ===== | ===== 備考 ===== | ||
| - | |||
| - | 脱ロウ剤には以下のようなものが使えると思う。[[d-limonene]]が入手しやすく、人体への害も少なそうなのでオススメ。 | ||
| - | -> レモゾールが入手できるかもしれない。 | ||
| - | |||
| - | * [[d-limonene]] | ||
| - | * [[xylene]] | ||
| - | * [[histoclear]] (未入手) | ||
| - | * [[lemosol]] (未入手) | ||
| - | * [[lemosol a]] (未入手) | ||
| 容器について。 | 容器について。 | ||
| 行 77: | 行 73: | ||
| 使用後は中の薬液を排出して乾燥しておいた方が良いと思う。 | 使用後は中の薬液を排出して乾燥しておいた方が良いと思う。 | ||
| また壊れる前に定期的に交換した方が良いかもしれない。 | また壊れる前に定期的に交換した方が良いかもしれない。 | ||
| - | プッシュキャップ式の[[: | + | その意味ではガラス製のフタ付きの小さな[[test tube]]が良いのだろうけど、適当なものの入手が難しい。 |
| <WRAP clear/> | <WRAP clear/> | ||
dewaxing.1775350289.txt.gz · 最終更新: 2026/04/05 09:51 by Konajirami-ya
