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- | ===== 試してみたこと ===== | + | ===== 試してみてわかったこと ===== |
- | 塩酸を含む[[: | + | [[:acid fuchsin]]による染色 |
+ | |||
+ | ==== 溶媒 ==== | ||
+ | |||
+ | [[:acetic acid]]で特に問題なさそう。 | ||
+ | 酸性化されるし、脱水もされるので効率的にも良いと思う。 | ||
+ | |||
+ | [[:hcl]]を含む[[: | ||
[[: | [[: | ||
- | え | + | ので[[: |
+ | |||
+ | |||
+ | ==== 染色液の濃度 ==== | ||
+ | |||
+ | かなり薄くても染まる。 | ||
+ | 例えば、0.5mL程度の[[: | ||
+ | 薄いときのメリットは、 | ||
+ | 溶媒はほぼ透明で検体だけが色づくので染まり具合が明確にわかることである。 | ||
+ | 時間が掛かりそうだが、どのみちムラを取るのに時間が掛かるので大差ない。 | ||
+ | ということで、透明に近くなるほど薄めるという意味で、0.01%が良さそうに思っている。 | ||
+ | |||
+ | ==== 方法 ==== | ||
+ | |||
+ | 前の処理が[[: | ||
+ | |||
+ | 検体の入った容器に[[: | ||
+ | 60℃に加温して数時間置く。 | ||
+ | 斑に染まってくるので適当なタイミングで[[: | ||
+ | 60℃に加温して半日〜1日置く(**均し**)。 | ||
+ | |||
+ | 温度と時間は、検体の種類や状態、大きさや数等により、かなりばらつきがあると思う。 | ||
+ | |||
+ | 濃く染まった場合、後述する方法で脱色できるが時間が掛かるので、 | ||
+ | 染色は早めに切り上げて、均しに移行し、 | ||
+ | 様子を見ながらまた染色液に戻すということを繰り返す方法を取った方が良いかもしれない。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | ==== 容器 ==== | ||
+ | |||
+ | 加温する場合はスクリューキャップのできれば小さめの容器が良い。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | ==== 濃度 ==== | ||
+ | |||
+ | どれぐらいの濃さに仕上げるか。 | ||
+ | 濃いと見づらいのである程度薄い方が良い。 | ||
+ | |||
+ | 写真!! | ||
+ | |||
+ | |||
+ | ==== 脱色 ==== | ||
+ | |||
+ | 70%エタノールに浸けておくと脱色できるように書かれた文献も見られるがうまく行かない(引用!!)。 | ||
+ | |||
+ | アルカリにつけるのはだめなのか? | ||
+ | |||
+ | [[:acid alcohol]]に浸けるとなぜか脱色される。 | ||
+ | |||
+ | 吸着剤とともに[[: | ||
+ | ただし、温度と時間は検体の種類などにより大きく変わると思われるが、加温してもかなり長時間要するかもしれない。 | ||
+ | -> すごい時間が掛かる。 | ||
+ | |||
+ | [[:acid fuchsin]]用の吸着剤としていくつか試してみたが、 | ||
+ | 扱いやすいものとしては | ||
+ | |||
+ | * シリカゲル -> 一応使えそう。-> | ||
+ | |||
+ | テストしてみたいもの | ||
+ | |||
+ | * 洗濯で使う色移り防止シート | ||
+ | |||
+ | その他ダメっぽいもの。 | ||
+ | |||
+ | * 絹糸 -> 吸着するが糸は扱いが面倒。 | ||
+ | * 紙 -> 炭酸カルシウムの入っていない、ろ紙を使ってみたが吸着しないっぽい。 | ||
+ | * 卵の殻 -> 良く吸着するが、アルカリが精製されるので良くないかも。 | ||
+ | * 卵の薄皮 -> 最初使えたと思ったがしばらくしてやってみたら使えなかった。乾燥するとダメなのかも。面倒だしいいや。-> | ||
+ | * 米粒 -> 良く吸着するが何が精製されるかわからんしやめておこう。 | ||
+ | |||
+ | ==== 大きさがかなり違う検体を混ぜない ==== | ||
+ | |||
+ | 想像だが、 | ||
+ | 色素が均等に分散されるとすると外皮の厚い部分は色が濃くなり薄い部分は薄くなるはず。 | ||
+ | そうすると外皮の厚さがかなり違うようなものを同じ容器で処理しない方が良い気がする。 | ||
+ | 例えば齢数の異なる検体を混ぜて処理しない方が良いと思う。 | ||
+ | まぁやらないと思うけど。 | ||
+ | |||
+ | ==== 仕上げ染 ==== | ||
+ | |||
+ | コナジラミの場合、刺毛が小さくて生物顕微鏡で普通に観察するととても見づらい。 | ||
+ | 刺毛は染まりやすいと思うので最後の均し後に軽く染めることで刺毛だけ染められると良いかも? | ||
+ | 管状孔のところも染まりやすい。 | ||
+ | これは別のところで。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | ==== クローブオイルに長時間浸けない ==== | ||
+ | |||
+ | この後の[[: | ||
+ | もし処理を中断したい場合は、染色後[[: | ||
+ | |||
+ | |||
+ | ==== 課題 ==== | ||
+ | |||
+ | このやりかただと染まりにくい部分も染まってしまいコントラストが低くなってしまう。 | ||
+ | といって、どうすればよいのか。 | ||
+ | |||
staining/study.1741409249.txt.gz · 最終更新: 2025/03/08 13:47 by Konajirami-ya