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syringe:basic

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シリンジの基本

シリンジは液体を溜めるバレルとポンプの役割をするpipetterが一体となったものと考えられる。 バレルを別に用意すればピペッターとして使うこともでき、 耐久性が向上する、検体が引っかからないなどいろいろとメリットがある。 写真は1mLピペットチップをノズル兼バレルとして使う例。シリンジ内には液体を入れないように運用する。

左:シリンジとして使う例、右:ピペッターとして使う例。

構造

syringe-02

  1. 筒先(Adapter)
  2. 外筒/バレル(Barrel)
  3. ガスケット(Gasket/Seal)
  4. 押し子/プランジャー/ピストン(Plunger)

材質

一般的に入手できるものは、だいたい以下のような感じ。 ガラス製も存在するがthis siteでは扱わない。

外筒polypropylene
押し子polypropylene? ポリエチレンかも
ガスケットエラストマー
潤滑剤シリコーンオイル

対薬品性

テルモの製品を使用して以下のような薬品を扱っているが特に問題は無さそう。 → シリンジ内に薬品を入れないようにしているせいもある。

  • KOH(10%)
  • 氷酢酸
  • エタノール(99%)
  • 過酸化水素水(3%)
  • アンモニア水(10%)
  • キシレン

筒先の規格

接続規格がいくつかある。詳細は以下のサイトを参照してほしい。

https://www.monotaro.com/note/productinfo/syringe/

筒先の位置

中口と横口がある。 どちらでも良いが小容量の場合は中口しかない。

中口

center nozzle. 筒先の位置が中央。 容量の小さいものは全てこれ。

横口

side nozzle. 筒先の位置が端。

筒先の形状

ルアースリップ

はめ込み式。 すっぽ抜ける可能性がある。 ルアーロック対応のluer tipも挿せる。 詳しくはルアースリップを参照。

ルアーロック

ルアースリップの外側にネジのような機構があり、 ルアーロック対応のluer tipであれば、 すっぽ抜けることが無くなる。 粘度の高い接着剤を扱う場合や、高信頼性が必要な場合に使う。 詳しくはルアーロックを参照。

カテーテルチップ

筒先が太い。 チューブを挿すのかなぁ。 あまり調べてない。

適合チップ

内径3.5〜4mmのtube nozzleluer tip100μLピペットチップはそのまま挿せる。

その他、200μLピペットチップ1mLピペットチップはアダプターを使えば挿せる。 アダプターの詳細はピペットチップアダプターを参照。

写真

チューブピペット、 円錐型ディスペンシングチップ フレキシブルディスペンシングチップ 100ul pipette tip

200ul tip + アダプター 1ml tip + アダプター

容量

小容量のものとしては1mL、2.5mL、5mL、10mLあたりが一般的。

メーカー

日本で汎用のシリンジを販売しているメーカー

選択ガイド

容量

スリップ/ロック

シリンジとして運用する場合

ピペッターとして運用する場合

その他のシリンジ

オールプラスチックシリンジ

ゴム製のガスケットが無く、 押し子がポリエチレン製。 有機溶剤等を扱う場合にガスケットが痛まなくて良いかと思って試してみたが、 ものすごく堅くて動かしづらくちょっと使えない。

マイクロシリンジ

極めて微量の液体を扱うシリンジ。 this siteでは使わないかな。

syringe/basic.1738383367.txt.gz · 最終更新: 2025/02/01 13:16 by Konajirami-ya