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シリンジの使い方
適合チップ
操作方法
マイクロピペットほどシビアではないが、若干の注意を要する。
- シリンジをピペッターとして運用する場合は液体をシリンジ内部に進入させないようにする。寝かして置かない。
- チップ先端を液体に付けた状態で押し込まない。
共洗い
これはシリンジに限らない。
液体を移動するような場合、 シリンジ側が別の液体で汚れていると困る場合がある。 そういう場合は専用のチップ(あるいはシリンジごと)を用意しておき交換するという方法もあるが、 面倒ならば共洗いという技法を使うこともできる。 やり方は簡単で移動する液体と同じ液体ですすげば良い。
どっちが面倒か
2段階プッシュテク
そんなたいそうなものではない
マイクロピペットが持つ2段階プッシュ機構をエミュレートする技。
吸液前に押し子を押し込むときに最後まで押し込まないようにし、排液時には最後まで押し込む。 具体的には一度押し込んで少し戻すか間に指を掛けるのが良い。
正確な量を測る目的では使われない場合は、 この機能を持たないspring syringe等でも、 吸い込み時に押し子を最後まで押し込まないようにすれば残さず排出できる。 具体的には、写真のようにフランジの上に人さし指をおくのが良いと思う。 人さし指に触れた位置で1段目のストップとする。 排出時はさらに押し込む。 ええ具合の位置に指を掛けておく。
保管
?? しばらく(短時間でも)放置しておくと 動きづらくなるが一度動かせばスムーズに動くようになる。 なぜだろうか?
メンテナンス
潤滑剤
ピペッターとして使う場合(シリンジ内に液体を入れない)、 silicone oilを塗布すると動きが軽くなる。 もともとシリンジのガスケット部には工場出荷時に医療用シリコンオイルが(通常)塗布されているのだが、 少し増量してやる。 たぶん定期的にやった方が良いと思われる。
→ シリコングリースの方が良いかもしれないが未テスト。
ガスケットの交換
ガスケットは消耗品なので定期的に交換が必要になる。 特に液体をシリンジ内部に入れるような運用をしている場合は比較的短期間で使えなくなる。 アダプターが付いていなければシリンジごと交換すれば良いが、 外せないアダプターが付いている場合は押し子ごと交換すれば良い。 またガスケットもエラストマー製(ゴムっぽい)で簡単に外れるのでガスケットだけ交換しても良い。
改造
スプリングシリンジ化
圧縮バネをシリンジの中あるいは外に取り付けて、自動的に復帰するようにしたもの。
グリップ
2.5mLシリンジは少し持ちにくかったのだが、鉛筆用のグリップを嵌めてみたら具合が良い。
- プニュグリップ(右手用) < クツワ・オンライン ホームセンター等で3つ入り100円ぐらいで売ってる。
素材はエラストマーらしいがシリコンっぽい感じ。 内径は約8mm。 シリンジの外径が約10mmあり、プニュグリップの方が少し小さくて滑りも悪いのでかなり嵌めづらい。 以下のようにするといくらか早く嵌めることができる。 押し子を引っこ抜き、フランジ側を下にして立て、片手で下の方をもう一方の手で上の方を持ち、 両手でズリズリ押し込んでいく。