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シリンジ
スプリング化しない場合の持ち方
注射器から針を除いた部分。
通常筒先にルアーチップを刺して使うが、 アダプターを作ればピペットチップ等も挿せる。 医療用の使い捨てのシリンジが安く入手できる。 ガラス製のものもあるがここでは扱わない。
いろいろなシリンジ。
左から、1:1mL、2:2.5mL、3:ダイソー2.5mLルアーロック、4:CPL 5mL、5:25mL。
3以外はルアースリップ。
1,2,5はテルモ製。
CPLはどこのかわからない。韓国製かも。
シリンジは液体を溜めるバレルとポンプの役割をするピペッターが一体となったものと考えられる。 バレルを別に用意すればピペッターとして使うこともでき、 耐久性が向上する、検体が引っかからないなどいろいろとメリットがある。 写真は1mLピペットチップをノズル兼バレルとして使う例。シリンジ内には液体を入れないように運用する。
構造
材質
一般的に入手できるものは、だいたい以下のような感じ。 ガラス製も存在するが当サイトでは扱わない。
対薬品性
テルモの製品を使用して以下のような薬品を扱っているが特に問題は無さそう。 → シリンジ内に薬品を入れないようにしているせいもある。
- KOH(10%)
- 氷酢酸
- エタノール(99%)
- 過酸化水素水(3%)
- アンモニア水(10%)
- キシレン
筒先の規格
接続規格がいくつかある。詳細は以下のサイトを参照してほしい。
筒先の位置
中口と横口がある。 どちらでも良いが小容量の場合は中口しかない。
中口
横口
筒先の形状
ルアースリップ
ルアーロック
ルアースリップの外側にネジのような機構があり、 ルアーロック対応のルアーチップであれば、 すっぽ抜けることが無くなる。 粘度の高い接着剤を扱う場合や、高信頼性が必要な場合に使う。 詳しくはルアーロックを参照。
カテーテルチップ
適合チップ
内径3.5〜4mmのチューブノズル、 ルアーチップ、 100μLピペットチップはそのまま挿せる。
その他、200μLピペットチップ、1mLピペットチップはアダプターを使えば挿せる。 アダプターの詳細はピペットチップアダプターを参照。
写真
チューブピペット、 円錐型ディスペンシングチップ フレキシブルディスペンシングチップ 100ul pipette tip
200ul tip + アダプター 1ml tip + アダプター
容量
小容量のものとしては1mL、2.5mL、5mL、10mLあたりが一般的。
メーカー
選択ガイド
容量
スリップ/ロック
シリンジとして運用する場合
ピペッターとして運用する場合
製品例
一覧でいいか。
Amazonで小売りしているのを発見。リンクしておく。
<WRAP #termo-ss01t />
これどこかからリンクされてるかも。
通常100本単位で販売されているが、 小売りしてるショップもある。
容量 | ロック | メーカー | 型番 | 価格 | ショップ |
---|---|---|---|---|---|
1mL | なし | テルモ | SS-01T (ツベルクリン用) | ||
2.5mL | なし | テルモ | SS-02SZ | ¥398/10本 | アクシストオンライン < Amazon |
有 | テルモ | ||||
ダイソー | 化粧品用スポイド | ¥110/1本 | ダイソー | ||
5mL | 無 | テルモ | SS-05SZ | ¥550/16本 | アクシストオンライン < Amazon |
使い方
しばらく(短時間でも)放置しておくと 動きづらくなるが一度動かせばスムーズに動くようになる。 理由は不明。
スプリングシリンジ化
写真
詳細はspring syringe参照。
2段階プッシュテク
マイクロピペットが持つ2段階プッシュ機構をエミュレートする技。 吸液前に押し子を押し込むときに最後まで押し込まないようにし、排液時には最後まで押し込む。 具体的には一度押し込んで少し戻すか間に指を掛けるのが良い。
写真
潤滑剤
ピペッターとして使う場合(シリンジ内に液体を入れない)、 シリコンオイルを塗布すると動きが軽くなる。 もともとシリンジのガスケット部には工場出荷時に微量のシリコンオイルが塗布されているのだが、 少し増量してやる。 たぶん定期的にやった方が良いと思われる。
→ シリコングリースの方が良いかもしれない。未テスト
グリップ
2.5mLシリンジに鉛筆用のグリップを嵌めてみたら具合が良い。
- テルモ2.5mLシリンジ
- プニュグリップ(右手用) < クツワ・オンライン ホームセンター等で3つ入り100円ぐらいで売ってる。
素材はエラストマーらしいがシリコンっぽい感じ。 内径は約8mm。 シリンジの外径が約10mmあり、プニュグリップの方が少し小さくて滑りも悪いのでかなり嵌めづらい。 押し子を引っこ抜き、フランジ側を下にして立て、片手で下の方をもう一方の手で上の方を持ち、 ズリズリ押し込んでいくといくらか早く嵌めることができる。
その他のシリンジ
オールプラスチックシリンジ
ゴム製のガスケットが無く、 押し子がポリエチレン製。 有機溶剤等を扱う場合にガスケットが痛まなくて良いかと思って試してみたが、 ものすごく堅くて動かしづらくちょっと使えない。
マイクロシリンジ
極めて微量の液体を扱うシリンジ。 当サイトでは使わないかな。