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staining:acid_fuchsin

染色(酸性フクシン)

開発中。

白い検体(処理すると透明になる)の場合に染色を行う。 酸性フクシンによる染色はカナダバルサム等有機溶剤系封入材で封入する場合の代表的な方法。 水溶性の封入材の場合は使えない(ソース!!)。

染色するかどうか

これは染色に書くべきか。

アブラムシ、カイガラムシ、コナジラミ等では酸性フクシンによる染色が標準的に使用されている。

斑紋が重要な場合、

位相差顕微鏡で観察する場合はやらなくても良いと書かれている文献もある(Michael E. Schauff, 2001, p.41)。 基本透明で一部に斑紋がある場合はどうして良いのかわからないがとりあえず少しやることにするかな?

手順

見直し。

一般的に行なわれている方法とは少し違うが、私は以下のように処理している。 文献に載っている方法だとどうもうまく行かない。 → アルカリがなかなか落ちないのかもしれない。 コナジラミが種類によって染まりにくいということかもしれない。

脱脂・脱ロウ酸性化後に行う。 酸性化を完全に行うために、 ごく少量の酸性フクシンを入れておくと判断しやすいかもしれない。

染色開始

加温する場合はねじ込み式のフタ等の漏れの少ない容器を使う(ポリプロピレン製のプラスチック製薬液処理皿等)。

同じような大きさの検体をまとめて処理する。

️排液し、氷酢酸を 0.5〜1mLぐらい加える。 何かですすぐ必要はない。

0.01%〜0.1%酸性フクシン染色液を1〜数滴加える。 フタをする。 加温しながら様子を見る(〜1時間?)。

氷酢酸は可燃性なので火気、静電気等に注意すること。 また刺激臭がかなり強い。

斑に染まってくるが全体を平均すれば良いかなという状態で終了する。

均し

️排液し、新しい氷酢酸に入れ替える。 加温しながら8時間ぐらい放置すると斑が消えて平均的に染まる(均し)。 均しは時間が掛かる。

脱色は少し時間が掛かるので、 染色を早めに切り上げて均しに移行し、 薄かったら再度染色というのを繰り返すと良いかもしれない。

常温でもできると思うが時間は調べないとわからない。 すごい時間掛かりそう。

どれぐらいの濃度で仕上げるか。 濃いとすごく見にくいので、薄めが良いと思う。 写真!!

脱色方法

濃くなりすぎた場合、 氷酢酸中に検体と一緒にシリカゲルを数粒入れて色素を吸着させるという方法を試している。 実験中。

参考文献

===== TODO =====

staining/acid_fuchsin.txt · 最終更新: 2025/03/20 03:18 by Konajirami-ya