漂白
検体を漂白剤に浸漬してある程度透明化する処理。 黒く不透明な検体の場合に行う。 漂白剤にはオキシドールに促進剤として10%アンモニア水を添加したものを使う。 どちらも薬局で普通に購入できる。 文献にはもっと濃い濃度の試薬が書かれているがこの濃度でも十分可能だが、少し余計に時間を要するかもしれない。
処理の順番は 脱ロウの後、軟化の前に行う方向で現在テスト中。 軟化の前に漂白しておいた方が、軟化の終了判断が行いやすい。
用具
- 容器はガラス製薬液処理皿でもプラスチック製薬液処理皿でも良い。
- 終了したら個体から順に軟化を行うので、そのための容器等。
- 10% アンモニア水
手順
脱ロウの後、エタノールやイソプロピルアルコールですすぐ。 容器Aに検体とオキシドール1mL程度と10% アンモニア水を数滴入れしてしばらく置く。 量は適当で良い。 加温する場合はフタをする。 容器Bには軟化の準備をしておく。 実体顕微鏡を使い透過照明で観察して、完了した個体から順番に白金耳等を使ってすくい上げ容器Bに落とす。 常温でもできるが加温すると早くできる。 処理時間は設定温度60度で加温しておよそ数分〜2時間ぐらいか? → 種ごとに例を挙げる。
どれくらいの濃度に仕上げるか? この後の軟化でも漂白されるので、少し透けてきた状態で終了する。 特に、丸まってしまう検体の場合、丸まりそうになったらどんどん掬う。 やり過ぎると後戻りできないので十分注意すること。
写真
調査
文献にはだいたい同じようなことが書かれている。 かなり濃い濃度の試薬が使われており入手は難しい。
Black whitefly pupae have to be partially bleached before they can be examined on microscope slides. After maceration and brief water rinse to remove KOH, specimens were soaked in freshly-mixed bleach made of equal parts of 30-volume hydrogen peroxide and 880 ammonium hydroxide.(UGAI Sirisena, et al., 2013, p.141)
880 ammonium hydroxide : 密度が0.880 g/cm³である高濃度のアンモニア水溶液(アンモニア水)を指す通称で、約28~30重量%(w/w)のアンモニア(NH3)を含有する飽和溶液に相当するらしい。 30-volume hydrogen preoxide: 30-volumeは1Lあたりに酸素の量が30L含まれている意味で、9% (w/w) 過酸化水素水に相当するようだ。
