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漂白
工事中
検体を漂白剤に浸漬してある程度透明化する処理。 黒く不透明な検体の場合に行う。 光学顕微鏡は透過照明なので不透明だと観察できない。 漂白剤には過酸化水素水(オキシドールで良い)に促進剤として10%アンモニア水を添加したものを使う。
順番
私は長い間、脱脂・脱ロウの後で漂白処理を行ってきたが、 ワックスが少ない検体で試してみたところ脱脂・脱ロウの前に行っても問題なさそうだった。 そうすると脱ロウ剤→水への置換処理が省けるので少し手間が減る。 ワックスが多い検体でもできるかどうかは未調査。 そして、まだ十分テストされていないが、軟化の前に行っても良さそうだった。 軟化の前に行うと、黒くて不透明な検体の軟化の終了判定がやりやすくなる。 しかし漂白終了の判断は難しい。
軟弱個体の場合は軟化の前に行う。 → どこかにまとめる。
※多くの黒いコナジラミの蛹殻は覆面側が透明な場合が多いが、イヌツゲクビレコナジラミの用に両面とも黒い種もある。
道具
- 容器はガラス製薬液処理皿でもプラスチック製薬液処理皿でも良い。
透明な容器でかつ加温する場合は防曇処理処理を施すとフタをしたまま中が見れて便利(テスト中)。 またプラスチック容器の場合は濡れ性の改善を行うと見やすくなるかもしれない(テスト中)。
手順
容器に検体とhydrogen deoxideとannmonia waterを入れしてしばらく置く。 加温する場合はフタをする。 ときどき観察して、完了した個体から順番にマイクロスクーパー等を使ってすくい上げる。
常温でも加温しても良い。
処理時間は設定温度60度に加温しておよそ30分〜2時間ぐらいか? → 種ごとに例を挙げる。
どれくらいの濃度に仕上げるか? 濃いと生物顕微鏡で見づらい。 ちょっと薄めな感じで良いと思う。 写真
軟化の前に行う場合、軟化でも漂白されるので、濃いめに引き上げる必要がある。
===== 参考文献 ===== ~~REFNOTES~~
Backlinks
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